こんな借金取りは○○だ!

2008年04月02日 15:15

闇金ウシジマくん 1 (1) (ビッグコミックス)闇金ウシジマくん 1 (1) (ビッグコミックス)
(2004/07/30)
真鍋 昌平

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一辺倒な価値観の押し付けが多い最近の漫画の中で、これほど作品の世界に疑似リアリティを感じさせるものは数少ない。

それゆえにそれだけで本作は貴重な存在であり、また一種の特異なオーラをまとっている。

基本的にチャプターごとに、闇金に関わっていうヒトがどうなっていくのか、という流れで描かれている。ハッピーエンドもあれば、バッドエンドも……(むしろハッピーエンドはほとんどなきに等しい)。

このオチまでの流れが読めない。とにかく読めない。そこに読者に迎合せずに、作為的なものを排除しようとする意志みたいなものを垣間見ることができる。

たかが娯楽のための漫画、されど芸術としての漫画。

本作はアウトローな話が好きなヒト、そして娯楽としての漫画に飽きてしまったヒトには是非お勧めしたい逸品だ。

安全地帯と戦場の間に立って

2008年04月02日 03:12

G戦場ヘヴンズドア 1 (1) (IKKI COMICS)G戦場ヘヴンズドア 1 (1) (IKKI COMICS)
(2003/03)
日本橋 ヨヲコ

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芸術家の卵たちのすばらしさ、苦悩、そして世の中のすべてを敵対してしまいがちになる「安全地帯」の思春期から、一流の人格とそれに伴う「戦場」にいるための覚悟を形成するにいたるまでの成長の過程が描かれている。

確信犯的な面白さについての弁解はあっても、ここには確信犯的な面白さというのはない。それゆえに難解であり、それゆえに切なくて、アツくて、どうしようもなく劇中に引き込まれてしまう。

以下は本編を見て感じたこと。

人間にはそれぞれの役割がある。
われわれはそれぞれの組織で大まかに分類されて、管理されて、そしてそれと引き換えにわずかながらの日々の平安を手に入れる。

コッポラーに代表されるような「芸術家」にわれわれが惹かれてしまうのは、彼がどうしようもなくわれわれの「つかの間の平安」のために差し出した「自由」を持っているから。

しかし、「芸術家」は結局はそういう生き物として生まれたのではなく、生まれ、感じて、絶望して、這い上がって、「芸術家」となるのである。そして、芸術家は必ずしも肩書きとしての「芸術家」ではなく、人格としての芸術家であればよい。つまりは、そういう生き方をするようになってこそ、ほんものの芸術家としての存在を認められる、そして自ら確認することができるのである。

……と、大体こんな感じか。


セリフ一つ一つが詩的であり、それでいてリアリティーを持っている

そして3巻で簡潔にまとめているあたりもすばらしい。

本作を読むことは、すなわち「戦場」をわれわれが素人なりにも垣間見るということであり、これは非常に非日常的な体験である。

それゆえにこのレビューを今見ている諸兄にはぜひともこの作品を読んでいただきたいのだ。

のだめカンタービレ・20巻

2008年03月20日 22:30

のだめカンタービレ #20 (20) (講談社コミックスキス)のだめカンタービレ #20 (20) (講談社コミックスキス)
(2008/03/13)
二ノ宮 知子

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ターニャと清良のコンクール、千秋によるのだめの「脱ベーべ」特訓。
20巻は今までの話の中でもかなり忙しい方だ。

ただ千秋の話は一回休み。
のだめへの愛によって、完全に脇役と化した千秋はなかなかのナイスガイ。


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